茨城県観光ガイドうぃーくえんど茨城
主屋・長屋門・前蔵・衣裳蔵・庭園からなる穂積家住宅。中心的な建物となっている主屋は、寛政元年(1789年)建築と伝えられていましたが、近年の保存整備工事の際、柱のほぞから安永2年(1773年)建立と書かれた墨書が発見されました。江戸時代の中期の豪農住宅の風格をぜひ一度は観に行ってみてはいかがでしょうか?
【電車】
長屋門
長屋門解説・・・現在のものは「穂積家屋敷絵図屏風」に描かれた旧状とは異なり、昭和初期の改修でもともと平屋根だったものに2階部を乗せるなど、数回の改築が行なわれています。門の分類では長屋門に含まれる形式となっていますが、城郭に見られる楼門のような外観は類例がなく、貴重な建物となっています。
農具展示室に入ってみましょう。
前蔵・・・嘉永2年(1849)の建築で桁行4間、梁間3間、切妻造、2階建の土蔵で屋根は漆喰を塗り固めた上に合掌をおき桟瓦葺の屋根をのせる置屋根形式になっています。
主屋に入ってみましょう。
板の間
庭園・・・江戸時代に作られたもので、屋敷の北を流れている関根川から水を引いています。中央には石造りの太鼓橋、その先には石灯籠を配し、日本庭園の景観を作っています。
ガラス越しに写真を撮ってみました。
小屋梁
渡り廊下を進んでみます。
突き当たりは、衣裳蔵がありました。
衣裳蔵の中はこのようになっています。
衣裳蔵の2階にあがってみます。
10畳間を設けた床の間もあります。
渡り廊下の窓を開けると・・・小さい滝がありました。
土間
井戸
衣裳蔵・・・大正4年(1915)の建築で桁行3間半、梁間2間半、切妻造2階建の土蔵で、主屋と渡り廊下で連結しています。1階は衣裳棚、2階は10畳の座敷になっており、床の間もあり、衣裳替えや若干の接客的使用にも耐えられる造りになっています。